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2009年2月9日月曜日

いざ、私利私欲のために!?

前にも書いたように、人生の師、岩井さんに言われた言葉は、

「それは人のためになるのかい?」

だった。その言葉は残響のようにアタマの中にずっと残っている。でも実は、その言葉を咀嚼して食べてしまった私の体内からは、こういう言葉も生まれた。

「それは自分のためになるのかい?」

と。要するに自分がその人の立場になったときに、本当にうれしいことなのか・・・ということ。人間の体っていつかは壊れていく。いつまでも健康であればいいけれど、そんな保証はどこにもない。

たとえば、自分の体が壊れてしまったとしよう。調子が悪いとかいうレベルじゃない疾患とか。頭脳は動いて手足だって動く。でも今までに比べて限りなく不都合な状況に陥ってしまったとしよう。

家族にはお金の心配をさせているが、自分はロクに働くこともできない。お金を使わなきゃいけないことが全て不可能になり、そして、いろんなことを妥協してあきらめる人生・・・。

そんな想像が簡単にできてしまう社会に生きていることを、我々はわりと忘れがちだ。今できることは、よりよい保険商品に入っておくことくらいしかできないようにも思える。

でも待てよ?・・・そういう事態になったって、ちゃんと安心して働ける環境があったらどうなる?・・・そこからでも人生を輝かせることはできないだろうか?

誤解を受けそうな書き方だが、私が関与する仕事は「私利私欲」を意識してみたいと思う。自分が作ったサービスを自分自身が受けて本当に幸せになれるサービスを作りたい。邪道かも知れないけど、自分が受けて満足できるサービスじゃないと意味がない。

家の近くに仲良くしている飲み屋がある。この店で出てくる料理はどれも驚くほどに旨い。そして酒によく合う。なぜかというと、ここのマスターが自分でも食いたいモノを作っているから。酒と一緒につまみたいモノを作っているから。そして食い道楽で飲んべえだから。

そういう意味で、道楽になるほど飲み食いが好きな人がやっている店は、その人自身が納得する味に進化していくので、自ずと飲んべえから信頼される店になるんだと思う。

逆に酒にも料理にもこだわりがなく、そもそも料理を作るのも大嫌い。単に生活のためだけにやっているような店なんかは、景気の後退とともに滅びの道をたどるんだと思う。マズイ料理をガマンして食べる客をカモるような店、どうやったら流行るっていうんだろうか?

自分が誰よりも、そのサービスのファンになれるような仕組みを作りたい。もちろん「自分だけが満足できる」というのは論外ですけどね。ちょっと過激に感じてしまう人もいるかもしれないから、すこしトーンを落としてみる。

要するに「お前らのために作ってやったサービスだ!さあ使え!」じゃなくて、「自分が使いたいくらいにいいサービスなんですよ!」と胸を張れるような仕事がいいな・・・ってコトです。

できれば、関わる人全ての「私利私欲」になるといいなと。

と、いいつつ、なんだか思うよりも先に進まないな。進みたくても進めていないという・・・まさにホフク前進。いやあ、なんて正鵠を得たネーミングなんだろう。(うれしくないけど)

なんだかんだ、一時的にハケンが忙しくなったりしていますが、とりあえず乗り越えていこうと思います。

がんばります。はい。

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