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2009年2月8日日曜日

それ一緒じゃん

今、不況で人材がどんどん切り捨てられている時代なんだけど、そういえば少子高齢化の話題はどこへ行ったんだろう。海外から移民を募ってどうの・・・っていう話もあったんだけどね。

そもそも、その前に雇用機会を増やす方が先なんじゃないの?・・・って思うんだけどな。仕事の受け皿が増えない状態で、労働力だけを輸入しちゃうと、あぶれる労働者が増えるだけじゃないですかー?

日本人がやってた仕事を奪われてしまうだけか、こちらから呼んだクセに「仕事がないので祖国にお帰りください」なんて、人を馬鹿にしたような結果に終わったりしませんかー?

たぶん、国内における人的資源の稼働率を高めるのが先決で、そのためには新規の雇用創出と、人的資源の掘り出しを同時に行う必要があるんじゃないのかな。

「自分は働けないんだ。世の中に参加できないんだ。」と思っている層が活性化すれば、もっと世の中は明るくなるんじゃなかろうかと。たとえば「高齢者」と呼ばれる層とか「障碍者」と呼ばれる層とか。

いろいろそのあたりのことを考えてます。ユニバーサルに起用できる人材資源という意味では、まだまだ開拓できる雇用環境があるんじゃないのかなと。そんなことを思いながら、昨日は精神障碍者の就労セミナーに行ってました。

精神障碍の人たちの就労を支援する組織の講演会。組織の取り組みとかアイデアとか、知りたかった話がたくさん聞けた有意義な時間でした。

講師の講演もよかったんだけど、すでに精神障碍を表明して就労している当事者おふたりの話もよかった。ものすごく仕事に対する意欲があるんだなーと思って聞いてました。

「仕事は社会との関わりを実感する大事な場です。」
「無理しないで、でも諦めない姿勢が大事です。」
「具合が悪くなったら、休憩を入れて充電します。」

このあたりが当事者のお二人から出てきたご意見。

・・・ふ~ん、そうだよねえ。いや、特別に感銘を受けるワケでもなんでもないんだけど、いや、ホント正論ですよ。というか、働いている人ってみんなそうじゃないかな。

要するに「なんだそれ?オレと一緒じゃんか!」という感想。

疲れたら休養をとって体のケアをするのは大事だもん。長く続けるためには「ガス抜き」の技術は絶対に必須ですよ。

クルマの運転をしていて、曲がり角ではちょっと力を入れてハンドルを持つけど、直線道路だともうちょっと力を抜いてもいいんだよね。つまりそういうこと。

で、いわゆる精神障碍者という人たちは、どういう環境下で働いているんだろう?配慮のない職場に比べて何が違うんだろう?・・・というところを気にしながら話を聞いてみた。

どうやら休憩時間の取り方を考慮したり、調子が悪いときには帰らせてもらったりしてるらしい。特に本人が申し出なくても、周囲が気を遣って帰らせたりもしてくれるそうだ。

それって、いいよな・・・。

障碍があるとかないとか関係なく、全ての人に対してそうだといいと思う。そういう思いやりがあると、職場に対する愛着が生まれるんじゃないのかな。今は体調が悪いけど、早く直して役に立ちたい・・・というのが人情だろうし。

彼らの就業状況とかを聞いていると、ちょっとうらやましかった。すべての会社を彼ら基準にしたら、相当、世の中ストレスが少なくなるんじゃないのかね。というか、そういう環境で働くのって、なんかいい感じだ。そういう会社って悪くない。

最近、バリアフリーに配慮した施設が増えているけど、そういう施設って、本来の当事者じゃない人にとっても便利なんだよね。仕事もそういう要素、あるんじゃないのかなあ。きっと。

仕事バリアフリー。まぁ、思いやりと厳しさのさじ加減が難しいけどね。思いやりは大事だけど、あまりにも厳しくなさすぎる「ヌルイ」仕事ばっかりだと、それはそれで「がんばってる感」が刺激されないんだよね(苦笑)。「オレ、がんばってるじゃん」っていう自分リスペクトが生まれてこないとさ。

そのへんのさじ加減。
突き詰めて考えてみる価値、「ある」と思います。

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