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2009年1月4日日曜日

ハケン切りについて

明日から多くの人が仕事初めだと思います。
正直、楽しみにしています。時給ハケンは勤務日数が勝負ですから。

・・・うーん、かなりぶっちゃけましたが、半分本音で半分は違います。
実は、私がハケンという立場をしている理由は他の部分にもあります。

(1) 大企業の組織運営とマニュアル構造を実地で学習したかった。
(2) 全ての仕事に普遍的に存在する仕事ノウハウを研究したかった。

=====(1)=====
大企業・・・ハケンでしかいけないような会社ってあるんですよね。
まぁ、頑張れば中途入社できるケースもあるかもしれませんが。

ただ「体験」という意味で大企業に触れるメリットはハケンならでは。
そこでの組織運営、社員教育とその結果などには興味がありましたし。
他にも企業文化、福利厚生、個人情報保護周辺の対応や整備も含めて。

=====(2)=====
あと、語弊がありそうですが余裕のある環境で仕事研究をしたかった。
中小よりもなんだかんだ余裕があるのが大企業なんだなと思います。

そして仕事を自分で作って任せるより、任される方がずーっと楽です。
任される状態で、いかに効率性を追求するかなんて余裕あってこそ。
「サラリーマンは楽な稼業」って言葉の意味をつくづく感じます。
↑ま、私の場合はサラリーマンじゃなく、ハケンなんですけど。
=====

ところで、ハケンについて。
ハケンって、任された仕事をこなすだけではもったいないと思います。
特定業務という視点でなく、普遍的で汎用的な視点が必要でないかと。
その職場でしか役に立たない業務で熟練しても意味がないと思います。
特定の業務を熟練するのでなく、効率運用のノウハウを身につける。

具体的には合理的なマニュアルを作ることに意味があると思っています。
マニュアルを読まされる側でなく、常に作る側にいた方がいいのではと。

これを作っておけば資産になるし、引き継ぎ作業が辛くないですよね。
資産というのは先方の会社にとっても、自分のためにという意味でも。
よいマニュアル作りは、業務の本質を知ることに通じると思います。

偉そうなコトを書きながら、実は私もいっぱいいっぱいですけどね。

ただ、個人的に、マニュアルを読むだけの職場は危険だと思います。
すでにマニュアルができていて、その通りにするしかない業務とか。
雇用する立場で考えると、マニュアルを書ける人材がほしいからです。
マニュアル通りにできるだけの人材は、逆にいくらでもいそうです。

かくいう私もハケンですけどね。その重要な部分は忘れてないですよ。
3ヶ月更新なんですが、いつも更新のたびに心の準備をしています。
そこに安心感は一切ないです。元々そういう勤務形態なんですから。
常に契約が切れたら次のアクションをどうするか考えてきました。

私はハケンになってから、多くの引き継ぎマニュアルを作っています。
いつ切られてもいい覚悟で、後任が同じ品質で継続できるように。
あとマニュアルは、物忘れの激しい自分のためにもなるという(苦笑)。
↑実は、このためにやっているマニュアル作成も多いような・・・?

なので、ハケン切りで異議申し立てをすることには抵抗があります。
フラれ男がフッた女に「なんでフったんだ」と詰め寄っている感じ。
しかも最初から「キープ君覚悟」でつきあっていて、振られた感じ。

文句を言うより、フラれた会社を見返すつもりで次にチャレンジ!
・・・という方向性があるべき姿であるような気がしています。

JR東日本の本社ビル前で、旧国鉄マンの抗議演説をたまに見ます。
そんな時間があったらちゃんとその分働けばいいのにと思います。
その時間を自分のスキルアップにあてた方が前向きじゃないかと。
エネルギーを使う方向が間違ってるんじゃないだろうかと。
そんなだから、国鉄は国民から見離されてJRになったんだろうと。

いらないと言われた瞬間、その会社にとっては不要な人材なんです。
そして、切られる立場である自覚を忘れていちゃいけないんです。
ハケンで貯蓄が増えないなら、その環境に長くいちゃいけない。
そのへんで個人の危機管理能力が問われているようにも思います。

私?

ええ、すごくマズイと思ってます。貯蓄はたまっていてもマズイ。
偉そうにいろいろ書いていても、そりゃいきなり切られたらキツイ。
数ヶ月は生存できるようにいろいろ準備はしてきたけれどもツライ。

でも、昇給も望めないまま40代50代まで続けられないと思います。
ハケンはメリットもたくさんある。でも長期で考えると未来がない。

だから少しでも早くなんとかしないといけないと思っているんです。

もちろん生き方は人それぞれ。正解も人の生き方の数だけあります。
私がそう思うだけで、絶対的な正解でないことは100以上も承知です。

だけど、同じハケンの世界に身を置く仲間たちに言いたいんです。
ちゃんと自分で考えていかなくちゃマズイんじゃないのかって。
文句を言っているだけじゃ、状況も環境も何一つ変わらないぞと。
仮にハケンが助かっても、今度はその負債で会社や日本が沈むぞと。
そして日本の成長に死ぬ気で貢献した高齢者が切り捨てられるぞと。

資本主義国の仮面をつけて成功した共産主義国と揶揄される日本。
ギリギリのところでその未来が問われている時期かも知れません。

個人個人がもっと真剣に考える時代が到来したのかなと思います。
明治維新の時代を熱烈に生き抜いた志士のように。

=====2009/1/11補足
>文句を言っているだけじゃ、状況も環境も何一つ変わらないぞと。
私は拳を振り上げる「抗議運動」なるものが好きではありません。
が、しかし、それもまた社会を動かす力には違いありません。
好き嫌いというのは、個性に与えられた社会的役割なんでしょうね。

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