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2009年1月18日日曜日

初心者なので分かりません

何をもってエンジニアというのか、SEというのか、最近よく分かりません。
たまに聞くんですよ。同業者の人に。「SEってなんだと思います?」って。
私より6年くらい年上のSEさん曰く、

「プログラマーではなくて、設計とかの上流工程をこなす人のことですよ。」

なんか違う。というか、私が聞きたい答えはそういう方向性じゃないんだ。
まあ、私の質問の仕方が悪かったんだけど。

私の周りには「情報処理技術者」とか、そういう資格を持たないSEがいる。
というか私自身も持っていない。あまり必要性を感じなかったからだ。

幸いにも、資格を持っていなくても、本当にすごいSEに多く出会ったから。
今まで出会ったSEは、必ず次の条件を満たしていた。

 ・知識の引き出しが広く解決に至るための選択肢が多い
 ・「野性のカン」とすら言えるほどの瞬発的な危機予測能力がある
 ・それまで知らない技術でも必要とあらばすぐに習得する意欲
 ・ロクな引き継ぎがされなくても、なんとかしてしまう胆力

資格を持っているかどうかというよりは、こういう人たちと仕事がしたい。
SEの業界においては、相手の取得資格を気にする人は少ないように思う。

技術関連の仕事をしている中で、ベテランとの境目を知ることは難しい。
ベテランというのは資格などでなく、周囲から与えられる称号だからだ。

しかし、私はそろそろ資格を受けてみてもいいのかなと思うことが多い。

「SEという立場になっているものの、相対的にどの程度なんだろうか?」

こういう疑問を自分自身に持ちながらも、今までいろんな仕事をしてきた。
そろそろ客観的な試験を受けて、自分を試してみてもいいのかも知れない。
資格を取る取らないというより、自分のスキル状況を明確に知りたいから。

今は7月までに行うべきことが多いので、そこに注力していくつもりだ。
ただ年間を通してという意味では、資格試験も視野に入れていこうと思う。

資格があっても場数を踏んでいなければ、使い物にはならないだろう。
ただ、資格を取って標準レベルを知ることには大きな価値があるはずだ。
資格試験については、その種別も含めて、今後、検討していこうと思う。

ちなみに「ひよっこ」の見分け方は、ものすごく分かりやすいと思う。
次の条件を満たせば、とりあえず「ひよっこ」卒業ではないだろうか。

 ・基本的に人には頼らずに自分で調べて解決しようとする意欲がある
 ・問題点にぶつかった時に調査する手順や手法がイメージできる
 ・自分がぶつかっている問題周辺について明確に状況がまとめられる
 ・質問サイトに「初心者で分からないのですが」と書かない(苦笑)

これらに該当する文章は、特にエンジニアが集うサイトでは嫌われる。
こういう業界に入ったら「初心者」というエクスキューズは問題外だ。
だから、こういう書き込みをしようモノならエライ勢いで叩かれる。
余計なお世話だろうが、新兵に実戦の厳しさを叩き込む感じに近い。
自分で調べて解決していけなければ、きっと生き抜いていけないから。
技術とか知識とかそういう問題じゃなくて、基礎メンタルの問題だ。

思わず話が脱線してしまったようで、実はそうでもない。

私が年上の同業者に聞きたかったのは、「SEの定義」などではない。
「ベテランSEとはどういう人だと思いますか?」を聞きたかったのだ。
定義が明確でないからこそ、いろんな人の持論を聞いてみたいと思う。

私の中でひとつ「これが答えなのかな?」と漠然と思えることがある。
なんだかんだ言いながら、この業界でメシを食い続けていられる人だ。
ベテランとは少し違うが、でも生き抜けてきた事実は認められていい。

と、書きながら、私はエンジニアとして生き続けるつもりもあまりない。
もっとも自分らしい形で、いろんな人々に笑顔を作れればいいと思う。
いろんな人たちに幸せを構築できる職業や職種なんかはたくさんある。
それがエンジニアであれば都合がいいが、そこにこだわるつもりもない。

「幸せ」の形についても、いろいろと考えていきたいな。今後じっくり。

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