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2009年1月17日土曜日

秘密基地とごっこ遊び

まだ男の子だったころ、秘密基地を作った経験はないだろうか。
ダンボールを調達してきたり、木の板を調達してきたりして。
そして、基地の中にいろんな雑誌やらを持ち込んでくるのだ。
いや、もっと正直に言うなら、どこかから拾ってきた雑誌だ。
さらに言うなら、意図的に誰かがコッソリ捨てたような雑誌だ。
よく言えば、余計なコストをかけないリサイクル活動ってトコか。

で、司令官とか監視員とかスパイとかの役割もあったりして。
あ、これ、全部、職業じゃん。職業の特殊性はかなり高いけど。

一方、まだ女の子だった(?)子供は、ママゴトが好きだったようだ。
ほとんど遊んだ記憶がないはずだけど、断片的な記憶がなぜかある。

ダンナは仕事から帰ってきて「今日も仕事で疲れた。」とかいう。
それを受けて「一日、おつかれさま。ご飯にする?」とオクサマ。
あ、これ、サラリーマンと専業主婦じゃん。
しかも、それぞれの家庭環境が分かるようで、実はシビアな遊びだ。

最近の子供たちはこの世界で何をみて、どう遊んでいるんだろう。
「仕事、明日から来なくていいって。」なんてのもあるんだろうか。
「あなた、家のローンはどうするのよ!」なんて答えるんだろうか。
そんなママゴトは勘弁していただきたい。見たくないぞ。マジで。

子供の頃にやった遊びのいくつかは、大人社会の模倣だったと思う。
そういう子供が成長していって、40が近くなる頃には人生いろいろ。
いろんな大人に成長していくんだよなあ。大人ごっこの子供たちが。

大人の世界に憧れた子供たちが、大人になって憧れを失うこともある。
初心忘れるべからず。もう一度、大人の世界に憧れを持ってみよう。
子供が大人の世界に夢を馳せるように、大人には子供の視点がほしい。

子供の遊びって何が面白かったのか、大人になると分からなくなる。
たぶん未経験の脳にとって、新たな刺激の連続だったんだと思う。
だから、いろんな経験を持った大人の脳はあんまり面白がらない。

が、秘密基地だけは、いまだに面白いと思う要素があったりする。

・秘密基地がどんどん成長していくこと
・得意な役割を分担して自分だけでできない発想が生まれる。

秘密基地はみんなの提案によって、バージョンアップされていく。
最初は寒くて仕方なかった基地が、そこそこ暖かくなってきたり。
風に弱かった基地が、いろんな補強によって強くなっていったり。
いつの間にか防水機能を備えて、雨をしのげるようになっていたり。
それより何より、大人に見つかりにくいところが「秘密」基地だ。

発想+実現+チームワーク・・・などと、いろんな足し算があった。

今、私がやりたいこと。それは「秘密基地」を作るような仕事だ。
いろんなスキルを持ち寄って、面白い企画を実現させていきたい。

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