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2009年3月27日金曜日

未来について

最近の画像技術や音声処理技術はすごいと思う。デジタル化したことで、メディア情報が後年にわたって劣化せずに残るのかと思うと、なんとも不思議な気がする。

親の世代の写真やら映像やらを見ると、退色していたりボヤけていたり傷が入っていたりしているのが普通だった。下手をすると白黒写真しかなくて、当時の色彩は想像上でしかありえなかったりもした。それが、現代よりも後の世代の人たちは「20XX年の現在」をありのままに観られるんだろう。

でも、きっと未来はその想像を上回るはずだ。私たちが白黒写真にある種の不自由を感じたように、きっと、現在の画像技術や音声技術にすら不自由を感じるのだろう。たとえば未来のある時期に「立体画像が当たり前」になっているとすれば、現在記録しているほとんどの画像は奥行きのない平面画像だ。

私たちが、画像処理技術が日々進化していると感じている「現在」は、「奥行きを再現する画像技術が未成熟な時代」と呼ばれる日が来ると思う。

「まだ音楽を装着デバイスで聴いていたあの時代」
「まだ人間の判断でクルマを運転していた当時」
「まだコンピュータにキーボードがついていた頃」

40年前の最新技術は、今から考えると逆におとぎ話のようだが、たぶん現在すらおとぎ話になってしまうと思う。

それを恐れちゃいけないんだと思う。
そして、現在をおとぎ話に変えていくのは、自分たちなんだと思う。

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