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2009年3月14日土曜日

ニューラルネットワーク

だいぶ前のことになるのかな。テレビを観ていたら面白い現象を体験できた覚えがあります。番組中に数秒間だけ次のようなテロップが出ていたんですね。

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10秒で次のキーワードを覚えてください

にがい/やわらかい/うれしい/キャンデー/くすり/ふわふわ/ぶどう/からい/しろい/ホイップ/わたがし/マシュマロ/しっとり/おいしい/ケーキ/みずみずしい/やきとり/マンゴー
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内容を完全に覚えていないのでキーワードはきっと違うと思います。あと、実際にはもっとキーワードがあったかも知れませんが、とりあえずこんな感じでした。

で、テレビの出演者も私も答え合わせの時に、思わず回答に含めてしまったのが「あまい」なんですよね。ビデオ録画だったので、念のために戻してみてみましたが、やっぱり「あまい」なんてどこにも書いてなかったです。

人間の記憶は連想記憶と呼ばれていますが、まさに連想記憶のメカニズムが余計なことをすると、このように記憶の変質が起こってしまうそうです。

また、盲点という現象もなかなか面白いものです。昔やった人も多いと思いますが、念のためおさらい。

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(1) 白い紙に黒い点を書きます。
(2) そこから3センチくらい離れたところにも黒い点を書きます。
(3) 片目を閉じます。
(4) 片方の黒い点を注視しながら紙を近づけたり離したりします。
(5) 特定の距離になると、注視していない方の点がすっと消えます。
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眼球の中にある特定の部分には、受像センサーがない部分があるんだそうです。当然、そこに存在するものを受像できないため、点が認識できなくなり消えてしまう・・・というのが盲点のメカニズムなんだそうです。

なので、普通に見えていると思い込んでいる風景の中に、実は見えていないものが存在するということです。ただ、普段から画像が欠損しているように見えないのは、脳が眼球で受像した信号を画像処理をかけており、不自然なく認識できるように加工しているそうです。確かにそうでないと、常に視界の一部が欠損していてウザいでしょうね。

この脳の補正能力というのはおもしろいもので、(1)を白い紙じゃなくて、黄色い紙でやると盲点は黄色に、青い紙でやると盲点は青く調整されるのです。実際に人間の目はメカニズム上、最新のデジカメよりも圧倒的に画素数が少ないそうです。それでも綺麗に見えるというのは、脳の補正能力が高いからなんですね。

「脳」を精神活動の中心と考えず「ハードウェア」として捉えた「脳遊び」でした。騙し絵なんかも脳の認識力を誤作動させた遊びの一種だと思いますが、いろいろといじってみると面白いのが脳なのかも知れません。

実は脳が自動的に処理していることを、うまく使うともっといろんな選択肢が広がるのかもしれません。そういうことを思いつつ、マインドマップやらフォトリーディングに接しています。まぁ、頭から信じ込まないようにも気をつけたいものですが。

盲点よりも妄信の方が怖いですからね。

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