+1

2009年3月8日日曜日

速読について(その2)

ほとんどの人は「ホワイトチョコレート」のように、繋がった複数の単語を一瞬見ただけで、一つの固まりとして認識していると思います。

ちょっと切り口を変えてみると、「林」という字を見るだけで、数えなくても「木」が三つで「はやし」。「森」という字を見るだけで、数えなくても「木」が三つで「もり」。これ、けっして数えてないんですよねえ。

ここから、一瞬見るだけで認識できる範囲を広げていくと・・・なんと「森林」という五つの「木」からなる「しんりん」を一瞬で読めるようになるんですよ。誰もが当たり前だと思うかも知れませんが、一つ一つの認識プロセスを書いていくとこうなるんですよね。

だから、この範囲をどんどん広げていけば目を激しく動かさなくても、一回視点を置いたところの文章を瞬時に読み取ることができるようになれるはず・・・と、この理屈はちょっと飛躍しちゃってますかね?

まぁ、それはともかく、こんな感じの前提で「頭が良くなる本」は展開していきます。高速に目を動かすのではなく、1ページ当たりの目の動かす回数を減らすというアプローチで高速に読み込んでいこうと。

実証主義ということで実際にやってみました。
・・・キビシイ・・・。

10桁の10行くらいなら目で追える範囲で読めそうですが、普通の文庫本のように1行が長いとどうしても1行ずつ追っていきたくなります。もちろん、上半分と下半分で一括読み込みして、上半分と下半分で足し算をすればいいのかと思いきや、そうもいかないんですよ・・・実際にやってみると。

キーワードを繋げるといっても、長い1行の中間地点に複数の論理式「and」「or」「not」があったりすると、もう、意味がちんぷんかんぷんになります。要するに、文庫本を読もうと思ったら、最大1行35~40文字くらいの範囲まで一目で見えなくちゃいけないと。

で、もしも、縦がそこまでいけるんなら横は?・・・ということになりますが、手元にある新書本の縦横を確認してみると、1行40文字で、見開きで行数が30行。すると最大で40×30文字ということで1200文字。

1回見るだけで400字詰め原稿用紙3枚分の読み取り能力です。これってモノスゴイ能力だとは思いますが、文章にして書いてしまうとかなり難易度が高そうな気がします。ましてや、実際に実証してみてもなかなかキビシイ感じです。ここまできてしまうと、いよいよフォトリーディングみたいになってきました。

もっともフォトリーディングでは「認識」までを同時にやってしまうんでなくて、潜在意識(?)に焼き付けてから、あとでマインドマップを書いて顕在意識に呼び戻すという行程があるんですけどね。そのあたりがまだまだ「マユツバ」でうまくいっていないんですけどねえ。

とはいえ、潜在意識の力を少しは感じているんで続けていたりもするんですけど。たぶん誰でもあることだと思うんですが、本のページを開いた瞬間に、気になっているキーワードが目に飛び込んできたりしませんか?

あと、文脈を見ているわけではないんだけど、突然、誤字脱字が目に飛び込んでくるとか、そういうことがたまにあります。誤字脱字を認識するのは顕在意識なんですけど、瞬間的にページ内の誤字脱字の位置を瞬時に処理するのは無意識です。

無意識の能力を意識的に伸ばしていけるのかどうか、まだまだ分からない点は多いですが、まぁ、とりあえず取り組みを続けていこうと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿