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2009年3月11日水曜日

ストレスメンテ

昔からどうも私は要領が悪いんですよ。何か自分の知らないことを人から聞く時に、他の人よりも理解が遅いんです。特に概念論を聞くことが苦手みたいです。

こないだ、ハケン仕事で技術的に確認しないといけないことがあって、開発SEに電話で確認したんですけど、説明されているメカニズムがどうにも理解できない。理解の早そうな人に電話を変わってもらいたい気持ちをグッと抑えて、最後まで聞ききりました。

というか、最終的には「実際のメカニズムを見せてください。スクリプトでも何でも読みますので。」という話をしたところ、実際の動作メカニズムをスイスイ理解できました。ああ、ここのパラメータが変わるだけなのね・・・と。今まで延々と説明を聞いていたのが無駄に思えるくらいに一瞬で。

概念論ってどこまで行っても概念論。自分で詳細を知るところまで理解していないと、また、別の人から違う質問をされた時に、ガキの使いよろしく開発SEに質問しなくちゃいけない。でも、自分の頭と目でしっかり理解したものなら、自分の回答として堂々と質問に答えることができます。

でもね、実際に開発SEに電話で食い下がるのって勇気がいりますよ。「こいつ、オレがこれだけ説明してるのに理解できないのかよ?」とか「っていうか、他の話の分かるやつに電話かわってくれよ!」みたいな妄想上のプレッシャーと戦いながらの質問です。

ふと、なんとなく分かった部分だけ拾って、「ああ、そういうことですか、理解しました。」と逃げてしまいたい衝動に駆られても、そんなことをして、後から苦労するのは自分自身だ。

だから、「なにこいつ?使えねーやつ!」と思われていい覚悟で、どこまでも食い下がる必要があるのですよ。相手の口調がたとえイラついてきているなぁ・・・と、読みたくない空気をつい読んでしまったとしても。

ここからはストレスメンテナンス的な考え方なんですけど、要するに説明する方が下手糞だったとも言えるかも知れません。概念論を伝えるのが下手糞だから、具体例を見た瞬間に内容を理解されちゃってるワケで。とりあえず今後、概念論を聞いて理解できない時には、まず具体例を見るようにしたいと思います。

そういえば、これまたどこかのサイトで読んだ話なんですが、スチュワーデスが嫌な客と話をしなきゃいけない時のストレスメンテナンス術。

どうにも理不尽なクレームをつける客に対しては、「この人は可哀想なお客様だ」と心から思い込むことにして、とにかく文句の内容を聞くだけ聞くんだそうです。言いたいだけ吐き出すと、「ちょっと言い過ぎたかな?」と気持ちが落ち着くんだそうで、その時に刺激しないように正論を伝えて「了承」してもらいやすいとか。この時、心から「可哀想だ」と思い込むのがポイントだそうです。配役に入り込む・・・というのに近い感じで。

もちろんスチュワーデスも人間なので、理不尽な怒りをそのままマトモに受けたままでは、メンタルダメージを食らってしまいます。そこで、その客の対応が終わった時点ではガラッと意識を変えて、「あの客が悪いんだから、気にするだけ時間がもったいない。」と考えるのがストレスメンテナンスのコツなんだそうだ。

まぁ、人生は劇場です。相手や状況によっていろんな役割を演じ分けなくてはいけません。頭を下げる立場を演じてみたり、頼れる人物像を演じてみたり。どのような状況であれ「演技」だと思っていれば、回避できるストレスはあるのかも知れませんね。

仕事で怒られることがあっても、それは仕事上の配役の人が怒られたと思えば、仕事が終わった後のほかの舞台に感情を持ち込まずにすみそうです。劇で悪役がやらかした悪逆非道な行為をしたからといって、配役の人が後で悩まないのと一緒です。怒られたのは自分の「役割」であって「人格」ではないという思い込みは大事かもしれません。

心の中で他人事だと思いながら「さっき、○○さん(自分の名前)、いろいろ言われてたねえ。ありゃー大変だわー!」なんて言ってみる。で、「・・・ま、他人事だけどさ・・・」と思った瞬間に気持ちの切り替えが完了・・・と。

もちろん、その後で「感情を交えず」に、指摘されたポイントなどを振り返ることも大事です。感情ではなく指摘を冷静に受け入れることも重要なことです。

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