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2009年3月5日木曜日

頭がよくなる・・・

あまりにも、ストレートかつシンプルすぎて、恥ずかしくなるようなタイトルの本。それが「頭がよくなる本」です。あのマインドマップで有名なあの人です。

マインドマップについては良さそうだなと思いつつ、その一方でいまだ懐疑的な部分もありますが、それでもまだまだ挑戦しています。そもそもマインドマップを書くことに時間がかかりすぎることが、なんともストレスだったりもするんです。・・・半分遊びの時間だと割り切れば、それはそれで納得できる部分もあるんですけどね。仕事の息抜き的な意味で。

そんなワケで斜に構えながらもマインドマップ関連の本を読んでいました。その中でよく出てくるキーワードが「頭がよくなる本」です。どうやらトニーブザンの著書でそこが原点になっているようなモノなんだそうです。

そこで、「頭がよくなる本」を読んでみました。タイトルがシンプルすぎてなんだか恥ずかしい感じもします。「あなたがモテモテになるための本」を買うくらいに恥ずかしい感じです。「僕、アホの子やから、がんばって頭ようなりたいんや!」みたいなオーラをレジに向かって放出する感じです。

で、読みました。結論から言うとマインドマップを始めたい人は、たぶん、この本から読み始めるとよいと思われます。マインドマップ本から読み始めるとかえって本質から外れるような気がします。

全てが素晴らしいワケではないですが、下手なマインドマップ本を読むよりも価値があると思います。本屋に並んでいるマインドマップ本はやたらとキレイに書けと書いてありますが、ややエスカレート気味です。

そもそもトニーブザンが書くマインドマップは至ってシンプルなのに、参考例に出てくるようなマインドマップは美しく書きすぎて、いくらなんでもやりすぎです。そのあたりがどうにも消化不良だったんですよね。

ところが「頭がよくなる本」に出てくるマインドマップはどれもシンプルです。「これならやってみようかな」と誰もが思えるようなマインドマップが「優秀例」として載っています。直線の枝にキーワードを乗せているだけのものすらあります。

もちろん、色を多く使うこと、なるべくイラストを使うこと、立体的な・・・というマインドマップ本に書かれていることは網羅されていますが、それは二の次という感じです。

・・・思いつくままに単語をどんどん書き連ねていく。もう休む暇もないほどに書きまくっていく・・・というスピード感で、マインドマップのイメージが示されています。そして何度でも清書をする前提で書き直しをしていくという前提。

だから、マインドマップ本に書かれている通りにやると、

「何度も」+「キレイに」=「社会人には時間が足りない」

になるわけです。

そういう意味では、最初に書くマインドマップは「そんなに考えなくてもいい」ということになります。最初から気合いを入れてイラストやらどうのこうのと考えなくてもいいということじゃないですか。それだけでマインドマップへのハードルが低くなります。

ところで今回のブログは比較的すいすい書けています。それは、まず思ったことをマインドマップもどきのツールでまとめておいたからです。いや、実際にはまとまってないわけですけど、こんなモノを書きました。


これは「FreeMind」というフリーのマインドマップ風ツールです。Java環境をインストールしておく必要がありますが、動作も軽快でなかなかのオススメソフトです。イメージが入っていなかったり、色が使われていなかったり、枝が太くなかったりで、いわゆる「公式のマインドマップ」のルールからは外れています。が、最初はこれで十分です。

枝の張り替えもかなり簡単にできるのでノートに書くよりも効率的だと思います。と、書きつつ、私は手書きでマインドマップを書くことも多いのですが、それでも議事録を作るためにPCを使っていいなら、これはかなり役に立つと思います。

さて、マインドマップのルールで「ひとつの枝には単語をひとつ」というのがあって、そこが思考中断のネックになりやすいんですよね。つまり、頭に浮かんだ文脈をどういうまとまりで切ろうかとか・・・。そのあたり、余計に時間がかかってしまう原因にもなっているように思います。

そこで、私は次のようにしてみました。たとえば、頭の中で出てきた一連の考えを、まとめようとしないで、ただ、出てきた単語を何も考えずに書きまくっていくだけです。「先を伸ばす」、「並列に伸ばす」とかそのあたりすら考えません。結果的に制定されたルールでなくても、後で直せば良いわけですから。

↑ここまでを、ぱっと頭に思いついたとすると、

私 した 頭 一連 考え そのまま 直接 かく 連続 並列 直列 無関係

・・・のように。スピード優先で書き連ねていきます。「なるべく」丁寧にという意識をしつつ。ルールを意識するとそれが発想の流れを止めてしまいます。他の人がみたら意味不明かも知れませんが、自分ならなんとか解読できる・・・と信じて書き殴ります。なるべく丁寧に。

これをさっき紹介したフリーソフトウェアの画像が、実は今回のブログのマインドマップ(もどき)です。頭に湧いてきたキーワードを単純に乗せていっただけです。デザインとか伸ばし方とかは、ほとんど考えてません。

文章を書く前に、実際にやってみるとネタ切れする気がしないのが不思議です。マインドマップ(もどき)に書いた以外のこともスイスイ書けちゃったりして。

「速読」・・・についても感じるところがあったんですが、ここまで書いていると時間がかかってしまうので、明日にでも書いてみようかと思います。

いずれにしても、マインドマップ本よりも、それからフォトリーディング本を読むよりも、その前にこの本は読んでおくといいと思います。オススメです。まぁ、タイトルはちょっとアレですけど。

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