「成功者になる○○」とかなんとか、実にいろいろな本が出ています。
なんというか、こう、「ホントかよ?」みたいな本も多いんですよね。
株とか競馬の予想屋が儲けたい人を狙って、そちらの方で儲ける的な。
「成功本」を読んで成功した人の話ってあんまり聞かないんですよね。
いわゆる「成功本」ってそういう胡散臭さ拭えないところがあります。
あと、そういう本を読んでいるところを見られたくなかったり(苦笑)。
なんとなーく、油ぎってギラギラしちゃってる感があるっていうか。
昔、目の色が違うと思ったら、ネズミ講にはまった知人がいました。
「今までの自分じゃいけないんだ。未来に投資して成功するんだ!」
へえ、そりゃ結構なことで。
「だから、この商品を買ってくれよ!絶対にオレ成功するからさ!」
バカヤロウ!なんでオマエの売り上げに貢献しなきゃいかんのだ!
・・・というワケで縁を切った友人がいましたな。今では知人。
なんとなく「成功」というキーワードは洗脳めいた何かを感じます。
そんな中で、私が苦境に陥るとよく読んでいる本があります。
「マーフィー 成功者の50のルール」なんて名前の本です。
急に思い出したように、本棚から取り出して読み出す本なんですけど。
「こうやったら成功できる」というノウハウ本じゃありません。
あ、確かに「50のルール」とか書いてあったりはするんですけど。
どちらかというと、日常生活における考え方のコツをつかむ本です。
なりたい自分になるための、大事な心構えについて書いてあります。
世の中には真実があります。宿命があって運命なんてのもあります。
あ、別に占いの話をしようとしているワケじゃありませんよ!
【宿命】まさに「運がよかった」「ツいていた」という状態。
(本人の意志ではどうにもならない要素)「宿した縁」
→「路頭に迷っていたとき、親切な人に拾ってもらえた。」
【運命】自発的な行動によって「道が開けてきた」という状態。
(本人の意志をきっかけにして発生する要素)「運んだ縁」
→「路頭に迷っていたとき、ある商売を思いついて成功した。」
たまに宿命だけで、幸運をつかんじゃう人がいます。玉の輿とか。
(注目されるためにそれまでの努力があったケースもありますけど)
そういう事例だけをみると、たいていの人には運が回ってきません。
で、「あの人はたまたま運がよかった。私なんか。」になっちゃう。
でも、最初に必要なことは、自分から動くことなんだと思うんです。
すごい確率で降ってくるような宿命を待つことは、時間の無駄です。
何をしたいのかを考えて、そこに向かうことが大事だと思います。
「やろう」と思って実際に「行動した」人しか夢は果たせません。
これが大多数の人にとっての「現実」であり「真実」だと思います。
私の人生にとっても、そういうことなんだろうと解釈しています。
あと、人によって「宿命」と「運命」って順番が違う気がします。
宿命が先に来ちゃっても、その後に努力する運命だってあります。
【宿命】まさに「運がよかった」「ツいていた」という状態。
→「路頭に迷っていたとき、親切な人に拾ってもらえた。」
・・・という人にしても、その後は本人次第で運命は変わります。
「拾ってもらえたけど、やはりダメ人間だったので捨てられた。」
というストーリーもあれば、
「恩義に報いるため努力し、実力をつけ成功することができた。」
というストーリーもあると思うんです。
すばらしい宿命に期待しながら、まずは運命を磨きたいと思います。
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