まだ男の子だったころ、秘密基地を作った経験はないだろうか。
ダンボールを調達してきたり、木の板を調達してきたりして。
そして、基地の中にいろんな雑誌やらを持ち込んでくるのだ。
いや、もっと正直に言うなら、どこかから拾ってきた雑誌だ。
さらに言うなら、意図的に誰かがコッソリ捨てたような雑誌だ。
よく言えば、余計なコストをかけないリサイクル活動ってトコか。
で、司令官とか監視員とかスパイとかの役割もあったりして。
あ、これ、全部、職業じゃん。職業の特殊性はかなり高いけど。
一方、まだ女の子だった(?)子供は、ママゴトが好きだったようだ。
ほとんど遊んだ記憶がないはずだけど、断片的な記憶がなぜかある。
ダンナは仕事から帰ってきて「今日も仕事で疲れた。」とかいう。
それを受けて「一日、おつかれさま。ご飯にする?」とオクサマ。
あ、これ、サラリーマンと専業主婦じゃん。
しかも、それぞれの家庭環境が分かるようで、実はシビアな遊びだ。
最近の子供たちはこの世界で何をみて、どう遊んでいるんだろう。
「仕事、明日から来なくていいって。」なんてのもあるんだろうか。
「あなた、家のローンはどうするのよ!」なんて答えるんだろうか。
そんなママゴトは勘弁していただきたい。見たくないぞ。マジで。
子供の頃にやった遊びのいくつかは、大人社会の模倣だったと思う。
そういう子供が成長していって、40が近くなる頃には人生いろいろ。
いろんな大人に成長していくんだよなあ。大人ごっこの子供たちが。
大人の世界に憧れた子供たちが、大人になって憧れを失うこともある。
初心忘れるべからず。もう一度、大人の世界に憧れを持ってみよう。
子供が大人の世界に夢を馳せるように、大人には子供の視点がほしい。
子供の遊びって何が面白かったのか、大人になると分からなくなる。
たぶん未経験の脳にとって、新たな刺激の連続だったんだと思う。
だから、いろんな経験を持った大人の脳はあんまり面白がらない。
が、秘密基地だけは、いまだに面白いと思う要素があったりする。
・秘密基地がどんどん成長していくこと
・得意な役割を分担して自分だけでできない発想が生まれる。
秘密基地はみんなの提案によって、バージョンアップされていく。
最初は寒くて仕方なかった基地が、そこそこ暖かくなってきたり。
風に弱かった基地が、いろんな補強によって強くなっていったり。
いつの間にか防水機能を備えて、雨をしのげるようになっていたり。
それより何より、大人に見つかりにくいところが「秘密」基地だ。
発想+実現+チームワーク・・・などと、いろんな足し算があった。
今、私がやりたいこと。それは「秘密基地」を作るような仕事だ。
いろんなスキルを持ち寄って、面白い企画を実現させていきたい。
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