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2009年1月1日木曜日

ハケンの日々

2年前、自分たちで独立して仕事をしていたころの話です。
新しい形の人材活用プロジェクトを進めようと思ってました。
しかし、実際にテストケースがないと前にはなかなか進めない。
進まないプロセスが私にとってはすごく歯がゆかったんですね。

そこで、当時、私が回していた業務にテスト的に投入しました。
今にして思えば、果敢かつ無謀なチャレンジをしたものでした。
無謀というのは結果論で、十分な安全策を張ったつもりでした。

見事に失敗でした。失敗です。人生を変えちゃうくらいの大失敗。

そして、私は「派遣労働者」になりました。もうすぐ2年ですか。
正直、こんなに長くハケンを続けるとは思っていませんでした。
決してハケンという働き方が悪いという意味じゃありません。

最近は状況も変わってきましたが、居心地は悪くないんですね。
これは、ハケンになってみて初めて気づいた事実だったんです。
収入にしてもそこそこの生活を淡々と続けるには悪くない金額。
さらに時間的余裕もあるので、勉強に使える時間も多いんです。

居心地の良さに気づいてみれば、もうすぐ2年になっていました。
私にとってのハケンとは、生活していくためのツナギでした。

ある日、行きつけの飲み屋で常連の知人がニュースを見て一言。
「ハケンって一時雇用でしょ?雇用保障で騒ぐのはおかしいよね?」
たしかに、ハケンというのは一時的に雇用されている立場なんです。
「納得」してハケンをやっていて、雇用保障の主張は筋が通らない。
彼の言い分は正しい。でも私はうなずくことができないワケですよ。
今の私はハケンなのだから。

私はどちらの側の気持ちも分かります。
その上で、私はハケンを卒業するための準備を進めていくつもりです。

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