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2009年5月12日火曜日

怖い妄想

自分の中で、これだけは「怖い」と思える妄想がある。
まず、最初に思い浮かぶのは「死ぬこと」「命の先が見えること」。
でも、それよりも怖い妄想をすることがある。

それは何らかの原因で五感が消滅した後も、意識が生き続けること。要するに、意識がある状態で植物状態になってしまうことだ。現在の医学では意識を認識できないけれど、実は意識がある状態。

耳が聞こえない、目が見えない、嗅覚も、触覚も、味覚も何もない。そんな中で、ただ自分の意識だけが生き続けている状況は恐怖だ。叫ぶことも、自分の気持ちを表現して伝えることもできない世界。
新しい何かを心の中で創造しても、それを誰とも共有できない世界。そんな気持ちを誰にも伝えられない世界。土に埋まったような世界。

人間は人と人の間にいられるから、人間でいられるんだと実感する。・・・たかが妄想・・・。でも、いつまで続くか分からない孤独を生きていけるんだろうか?

なぜ、こんな話をするのか。

それは、この妄想のおかげで自分の今の状態に感謝できるからだ。不満不平を言えばきりがない。でも、やっぱり幸せだと思う。
こうやって駄文でも、思いを誰か一人にでも伝えられるのだから。
たとえ伝わらないとしても、望みをかけて文章に残せるのだから。

表現できるすばらしさを忘れちゃいけないんだと思う。
死ぬよりもツライことは、同じ世界を共有できないことだから。

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