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2009年11月9日月曜日

ホルモンとハラミ

「ホルモン焼き」の由来は「ほうる(捨てる)モン」なんだそうで。
その真偽はともかくとして、似たような話は結構ありそうです。
たとえば「中落ち」やら「ハラミ」も昔は捨てていたんだとかで。

捨てられるモノに注目すると、新しい道が見つかると思います。
たまに「クラゲ」が大発生したというニュースを見聞きします。
網にかかるのはクラゲばかりで、肝心の魚はまったく獲れない。
漁師は「これじゃ商売にならない」とクラゲを海に投げ捨てる。

こういう映像をたまに見ますが、他に道がないのかと思います。
クラゲの成分から有益なものを取り出して活用する方法だとか。
もちろん、美味しく食べられる加工方法を考えるのもアリです。
何らかの活用方法があれば「大発生」→「大漁」になるんです。

で、国民がジリジリと減っていく少子高齢化が進行中の日本国。
フィリピンなどの海外から労働力を輸入する話もありましたね。
一時期ニュースになったあと、どうなったのか分かりませんが。

海外から安直に人材資源を買う前にやることがあると思います。
それは、日本国内の人材資源から先に活用していくことです。
昔の60代~70代はヨボヨボのジジイという印象がありました。

でも、最近の60代~70代は骨のある人がやたらと多いんですね。
「ジジイ」と呼ぶには抵抗のある人がすごく増えた気がします。
30代後半の私にとってロールモデルになりそうな人すらいます。

まず、そういう人はもっと活躍しないともっとないと思います。
まだリタイアしたくなさそうな人が、ウジャウジャいそうです。

還暦過ぎても現役な人は、死ぬまで働いたほうが世のためです。
私自身、PPK(ピンピンコロリ)で終われたら理想だなと思います。
ご本人の望みも叶えた上に、社会も活性化するならいいですね。

私個人として高齢者に望むのは高齢者への新サービス創造です。
若いヤツがどれだけ想像しても思い浮かばないようなサービス。
それを生み出せるのは、骨のある現代の高齢者層だと思います。

ギャル社長が渋谷ギャルのためのムーブメントを作り出す現在。
高齢者が高齢者のためのムーブメントを作るのもアリでしょう。
高齢者が楽しい社会にならないといけないと私は思っています。
高齢者が楽しくないと、年老いていくことがリスクになります。

それから障碍者の層も人材資源として活用できるといいですね。
これも個人的に早いうちに整備された方がいいと思っています。
だって、実は誰だって障碍者になる可能性があるわけですから。

最終的には「障碍者」にこだわるつもりもないんですけどね。
私が目指している理想は、障碍者だけに特定してはいません。
どんな状況であれ「働く意志」を無駄遣いしない社会の実現。
ここに向かって走れば障碍者も高齢者も働けるようになります。

たとえば、長期入院しなくてはならない体になってしまったら?
そんな時でも働くことができるかどうかということは大事です。
だから勤務時間や形態も含めて多様性を考えた方がいいんです。

今まで長期入院したら、その間は仕事をしないのが常識でした。
でも、とてつもなく無駄に長い一日なんて私なら苦痛ですから。
ただ、窓の外を眺めるだけの日常は命の無駄遣いだと思います。
何もすることがないなら、いっそ働いていた方がマシです(笑)。

働ける人材資源は、高齢者、障碍者、入院患者の中にもいます。
それぞれの視点から、ビジネスを立ち上げる気持ちは必要です。
そのことが、それぞれの社会的立場を変容させる力になります。

今、「働きたい!」と願う人材の気持ちが無駄になっています。
働きたいと願う人にこそ、働いてもらうことが日本のためです。
「視点の転換」こそが、現代における「錬金術」だと思います。
誰もがしあわせになれる錬金術なら、急いで始めたいものです。

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