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2013年2月3日日曜日

お金を稼ぐ自己解決


◆自己解決力を身につける

私はこの3年間にわたってメンタルでお困りの方に「自己解決力」なるスキルを伝え続けてきています。キャッチフレーズは「自分自身を先生にしよう」。すばらしい先生がいてくれると確かにいろんなスキルを効率よく身につけることができるかもしれませんが、いい先生であればあるほど「いなくなったときの不安」は並大抵ではありません。ましてや、就職後に分からないことがあっても先生はついてきてくれません。

それから先生だって人間です。人間だから限界もあります。自分の興味があまりにも向かない分野については素人同然かもしれません。先生の限界を超える何かを教えてもらおうとすることは不可能です。つまり、先生にべったりと依存してしまうと、先生の能力以上の領域に成長していくことができません。

さらにいえば、その素晴らしい先生は専属ではありません。他の人に時間を割くこともあるでしょうし、そもそも先生も人生を楽しまなければいけません。つまり特定の誰かのために24時間を使うことはできません。どれだけいい先生でも、24時間ずっと質問の電話をかけられていたら参ってしまいます。

しかし、この「すばらしい先生=自分自身」だったとしたら、自分が伸びたい方向が未開拓の領域だったとしても、バリバリとスキルを伸ばしていくことができるでしょう。そして、自分が望む限り、いつでも新しいスキルを身につけることができるのです。何よりもその力が「自信」に繋がっていくのです。

◆その瞬間にお金を稼いでいる

さて、ありがたいことに私の講義には「常連さん」といってもいい方が何人かいらっしゃいます。彼らが就労移行支援の訓練に参加できるのは原則として二年間。もちろん二年間びっちりと使う必要はなくて、就職できそうならどんどん冒険してきてほしいと思っています。

しかし、一方で「じっくりとスキルを伸ばして今は選べない選択肢を狙う」というのも大いにありだと思っています。実際にIT関連の経験ゼロからシステム開発や設計までできるようになった方がいます。今、その人は私と一緒に働いてくれていますが、正直なところ主軸の戦力といって間違いありません。できればそういうスター選手が出てきてほしいなと願っています。

「長期戦」を意識していつも講義に出てくれている方に気づいてもらいたいことがあります。長期戦となると、どうしても先に就職していった人たちのことが頭をよぎると思うんです。「こうやって訓練している間にもお金を稼いでいるんだろうな」……とか。でも、ぜんぜん気にする必要はありません。

なぜって、「自分自身が先生」という環境が定着したら、その瞬間にお金を稼いでいるのと同じ状況になっているからです。通常、レベルの高いスキルを先生のもとで身につけようと思ったら、当然、受講料というものを払わなければなりません。異なるスキルを同時並行で身につけたいのなら受講料がかさむかもしれません。

しかし、自己解決力で新しいスキルを自力で身につけることができた時点で、受講料相当を稼ぎ出しているのと同じなのです。そして受講料を払い続けることなく、どこにいっても、どんな状況でも先生(=自分)は新しいスキルを身につけさせてくれます。つまり、「自己解決力」とは「お金を生み出す」スキルなのです。

◆「我流」が悪いなんてことはない

自己学習でなんとか上がってきた人は「我流ですから」とか「独学ですから」と謙遜しますが、自己学習というのはそれほど悪いものではありません。むしろ自分自身で伸びていくのだからエネルギーの出し方に無駄がありません。エネルギー効率が悪い代表例をあげてみると、「死ぬほど眠い講義をガマンして聴き続ける」というのがあります。

これは「自分の脳みそ」が「ちょうどいい周波数」で「刺激されない」から起こることです。人間は「長時間にわたって主体性を失った状態が続くと眠くなる」という特性を持っています。そしてこれは人生の無駄です。まず、眠気をガマンするという忍耐力が無駄です。さらにガマンしても何も身についていないという無駄もあります。もちろん純粋に時間も無駄にしています。

自分自身の脳を活性化できるのは「我流」のように「主体性」を持ったときです。だから、私はどんどん「我流」を伸ばすスキルを伝えていきたいのです。ただし、「我流」の「いわゆる弱点」をちゃんとフォローすることは重要だと思っています。「いわゆる弱点」というのは「間違ったやり方を続けてしまいやすい」ということです。

これについては「我流」を「常に疑う」という視点を持てば解決します。つまり、いつも「もっと他のやり方はないか?」とか「自分は間違っていないだろうか」という視点で新しい情報にアンテナを張っておくのです。臆することなく自分がやったことのない方法を試してみる。そして評価すること。これがあればどんどん先に進んでいけます。

私は、こんなきっかけをいろんな人に伝えていける今の仕事がものすごく気に入っています。

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