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2013年1月20日日曜日

自分ルールを作って生きる


◆とかくこの世は生きづらい

私も不器用なせいでずいぶん生きづらい時期を経験しました。もしかすると今もかもしれません。組織の中で浮いてしまうとか、人間関係の距離の取り方にはいつも苦労をしています。

そういうことばかりが続くと思うものです。「この世界はどうやら自分に向いていないんじゃないか」と。業界とか仕事とかそういう意味じゃなくて、人間界とか、現実とかそういう意味で。

ただ、そこに衝撃的な価値観が生まれると世界は一変します。つまり「向いていないなら向いている空間を自分で作ればいい」という発想です。もちろんこれには責任が発生します。「簡単にはあきらめない」という覚悟と「自分には必ずやれる領域がある」という根拠のない自信を持つこと。

そして、私にとって生きづらい世界は必ず誰かと共有されています。つまり、私と同じ価値観の人間は苦しむようにできているのです。そうであるならば、私自身が救われる場所は、同じ価値観の人々も救われる可能性がある。

◆自分が先に幸せになる

だから私は「私自身が誰よりも先に幸せになる」ということを追求してきました。こういうことを書くと「利己主義だ」と後ろ指を指されることが多いのですが、私はそれでかまわないと思っています。そうであろうが、そうでなかろうが私にはそれほど大きな意味を持っていないのです。

実は「誰かにとって幸せな環境」というものを作るのは難しいと思っています。なぜなら、その視点は「作ってあげる」という上から目線でもあり、また実感を伴わないものだからです。「おそらく幸せだろう」という夢想にすぎないのです。

しかし、「自分が幸せになれる環境」という尺度でものを考え、それを安易に妥協せず追求することは、自分と近い価値観を持つ人にとって、ほぼ確実に幸せに近づくだろうと思います。たいていの物事は「自分目線」でないと本当に困ることは解決しないものです。

いわゆる健常者がデザインしたアイテムよりも、障害を持っている人が自分たちのために開発したものの方がよっぽど役に立つということに似ています。大きく立場の違う人が「上から目線」で作るものに対して価値はないと私は思っています。

◆学ぶ場、そして戦う場

私はこの三年間あまり、メンタル的にハンデを抱える方々がどうやったら、自分の人生を自分の決断で生きられる環境を作れるのだろうかと考えてきました。そして実践してきました。個人的には、あまり障害者手帳とか、そういうの、あまり関係ないんですけどね。

ともかく、私のように意志が弱く、飽きっぽく、要領の良くない人間がどうやったら「ラクをしてスキルを身につけられるのか」ということがひとつのテーマでもありました。そして、そういう人間がどうやったら「効率的に自分のパフォーマンスを出せる仕事ができるのだろうか」ということも考えていました。

具体的に例を挙げてみると、対人関係においては、「ストレスの裏技『すべらく!』」(http://suberaku.net/)というポータルサイトを立ち上げて、自分の失敗談や工夫をベースに多くのノウハウらしいものをまとめてきました。

そして、学びという意味においては、就労移行支援事業所という実践の場で、「ゼロから自分の頭を使って成長できる方法」をブラッシュアップしながら進めてきました。その受講生の中には、ゼロから始めた方が見事なシステムを設計し開発する人が生まれるに至りました。

また、戦う場という意味では、現在、会社組織の形態で、より多くの「埋もれた人材」に活躍してもらえるようになるべく、製品開発、それから営業活動をがんばっています。いい人材がいても「戦力としてアテにしていない」という企業もまだまだ多いものです。

◆既存のルールに負けてどうするよ

ただ、企業に「頑張って雇用してください」というだけではいけないと思うのです。実際に「いい人材」がいるのなら紹介する前に「自社」で活躍してもらって、成果を上げた人材がいるという事実を世の中に知らしめるためには、自分たちから率先して攻めなくてはいけないのです。

自分が生きやすいルールを自分で作ること。それは、普通に生きていたら「負け組」だった人が復活するための起死回生のチャレンジなのです。誰かが引いた「負け組」の円の中に入ってあきらめていちゃいけないと思うんですよ。戦い続けている限り「負け」は決まっちゃいないんです。

実のところ、障害の有無とかそういうのは関係なく、苦しい現代を生きる人は同じ気構えが必要なんじゃないかと思います。そもそも「苦しい」なんて誰が決めたんだろうという話です。何が苦しいのか。自分で何かすることはできないのか?……本当にできないのか?……本当に可能性を捨てているだけではないのか?

私は千葉の市川で、そんな葛藤を持つ人と一緒に人生を切り開いています。なぜなら、「思いを持った人」がひとりでも世の中にデビューするだけで世の中は確実に変化を遂げているからです。地味すぎて分からないかもしれないけど、確実に世の中はじわじわと変わっていくんです。

戦っている限り、生きている限り、必ず未来はあります。当たり前ですが、未来があるんです。私は愚鈍かもしれないけれど、大馬鹿ものかもしれないけど、そのことを信じて毎日を生きています。


【おしらせ】
私は「世の中から戦力外通告された若者」に会うのが好きです。なぜなら、その絶望の中に未来の芽が眠っているような気がしてならないからです。だから、もし、このブログを見てビビっときた人は、ぜひ、私と話をしてみませんか。私は基本的にだいたい千葉の市川にいます。気になった方はいつでもご連絡ください。

就労移行支援事業 「ユースキャリアセンターフラッグ」 松下
電話番号:047-711-3368
メールアドレス:matsushita@yc-flag.jp

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